プリンターメーカー

3Dプリンターでフィギュアの大量出力が可能に！

2024/06/27

あるフィギュアメーカーは、海外需要の増加に対応するため、フィギュアやカプセルトイの製造に特化した新しい部署を設立しました。この部署では、最新の3Dプリンターを活用して、デザインから原型制作、塗装までを一貫して行っています。

しかしながら、既存の業務用3Dプリンターでは、特に土日の人手不足が課題となり、製品の取り外しや生産性の向上に制限がありました。

この課題を解決するため、同社はFormlabsのForm 3+を6台増設しました。Form 3+は高品質で安定した造形が可能なプリンターで、レジンを均一に温めるヒーティングシステムが特徴です。自動で造形物を取り外し、次のプリントを開始する機能により、24時間365日の常時稼働が実現され、生産性が大幅に向上しました。

フィギュアメーカーが抱えていた課題

ある企業ではキャラクターグッズの製造・販売を行っていましたが、製造工程において大きな課題を抱えていました。

◇フィギュアの原型を制作

海外からの需要増加に対応するため、フィギュアやカプセルトイの原型を専門とする部署を新設しました。この部署では、この部署では、デザインから原型の制作、さらに塗装までを一貫して担当しています。

そのため、デジタル制作チームは最新の3Dプリンターを駆使し、大量生産の元となる原型を効率的に作成していました。

◇扱う商品が増加

同社の商品は市場での評価が高く、海外からの需要が高まったことで、取り扱う商品の数が急増しました。以前はフィギュアの原型をすべて外注していましたが、これによりリードタイムが長くなり、納期の遅延が問題となっていました。

そこで、内製化を進めるために3Dプリンターの追加導入を検討したのです。

既存の3Dプリンターでは解決できなかった課題とは

すでに業務用の3Dプリンターを導入していたのですが、いくつかの課題が生じていたため、同機種を導入するかで悩んでいました。

◇増産がしにくい

既存の3Dプリンターでは、製品の取り外し作業を手動で行う必要があり、これが生産性に制限がかかってしまうのが課題でした。特に土日は人手が不足しているため、出力を行うことが難しく、稼働日数が限られてしまいます。

また、製品の取り外しには時間がかかり、効率的な生産が妨げられ増産がしにくい問題も効率を下げる要因でした。これにより、生産性やコスト面での課題が生じ、増産計画の実現が難しくなっていたのです。

◇品質の向上

出力した原型に割れやヒビ、バリといった不具合が生じた場合、原型を作り直す手間が生じていました。これにより、生産性が低下し、コストがかかるだけでなく、納期の遅延も発生する可能性があります。

同社においても不具合が出にくい機種を選定することを重視し、割れやヒビ、バリが残ったり、出力されたものが落下してしまったりするミスを最小限に抑えたいと考えていました。

FormlabsのForm 3+を6台増設

Form 3+は、高品質な3Dプリントを実現する先進的なプリンターです。レジンを適温まで自動で温めるため、ムラなく温まったレジンで安定した造形ができます。同社はFormlabsのForm 3+を6台増設しました。

◇高い造形成功率

Form 3+の特徴は、本体に組み込まれたヒーティングシステムにあります。このシステムは、レジンを適切な温度に自動で保つため、レジンが均一に温まり、安定した造形が可能です。

安価な3Dプリンターにはこのような機能がない、あるいはあっても性能が低いものがあります。その結果、レジンの温度が適切に保たれず、造形が失敗する可能性が高まるのです。

Form 3+では、改良されたヒーティングシステムがレジンの温度を正確に測定し、周囲の環境に左右されずに迅速かつ安定して造形を開始できるため、安心して使用できます。

◇稼働の自動化が可能

Form 3+は高品質かつ低コストでプリントが実現できるうえに、24時間365日の常時稼働が可能です。生産性を劇的に向上させています。プリントを終えた造形品を自動的に取り外し、次のプリントを開始するため、人の手による作業が不要となりました。

出力された造形物を自動で取り外す機能がついているため、データさえ入れておけば、人が取り外し作業をしなくても自動で次の出力が始まります。これにより、人がいない土日でも出力が可能になり、効率的な生産が実現されました。

大量な原型を迅速に出力

Form 3+を増設した同社は、テスト出力から実際の生産に至るまで、信頼性の高い成果物を迅速に作れるようになり、原型制作の効率が大きく向上しました。

◇迅速なテスト出力が可能に

ボタンを押すだけで簡単に原型を迅速に出力できるため、テスト出力もスムーズに行えるようになりました。出力品質も安定しており、割れやヒビ、バリがほとんど発生せず、高い精度を維持しています。

さらに、大量の原型を効率よく生産できるため、増産計画にも柔軟に対応可能です。急なプレゼン準備が必要な場合でも、即座にサンプルを制作でき、取引先とのやりとりが円滑に進められるようになりました。

◇土日の出力も実現

出力された造形物を自動で取り外す機能があり、データをセットするだけで次の出力が自動的に始まります。これにより、人が不在の土日でも出力を行うことが可能となり、1週間のうち5営業日から7営業日へと出力日数を増やせました。

あるフィギュアメーカーは、海外からの需要増加に対応するため、フィギュアやカプセルトイの製造に特化した新しい部署を設立しました。これにより、デジタル制作チームは最新の3Dプリンターを活用し、効率的に大量生産の原型を作成しています。しかし、既存の業務用3Dプリンターでは製品の取り外し作業が手動で行われ、特に人手が不足する土日には生産性に制約がありました。

そのため、高品質で自動化された造形プロセスが可能なFormlabsのForm 3+を6台増設しました。このプリンターはレジンを均一に温めるヒーティングシステムを搭載し、安定した造形を実現します。さらに、自動で造形物を取り外し次のプリントを開始する機能により、土日も含めた24時間の常時稼働が可能となり、生産性が大幅に向上しました。

これにより、テスト出力から実際の生産まで迅速かつ信頼性の高い成果物を提供できるようになり、増産計画にも柔軟に対応できるようになりました。土日でも自動で出力が行えることで、納期の遅延や生産性の低下を回避し、取引先との信頼関係を強化することができました。